近年、NotionやExcelなどのテンプレートを販売する個人クリエイターが増えています。
初期費用がかからず、在庫も不要、24時間自動で販売できるデジタル商品の魅力は計り知れません。
中でも「BASE(ベイス)」は、誰でも簡単にネットショップを開設できるプラットフォームとして人気です。
本記事では、テンプレートを販売したい方のために、出品準備から販売、集客のコツまでをステップごとに解説します。
BASEで販売できるテンプレートの例
BASEでは、在庫管理や発送の手間がいらない「デジタルコンテンツ」を簡単に販売できます。
その中でもテンプレートは、初心者にとって始めやすい商品ジャンルです。
テンプレートとは、あらかじめ整えられた“ひな形”のことで、購入者はそれをベースに自分の目的に合う形で活用できます。
Notionテンプレート:情報整理・自己管理に人気
近年注目されているのが、Notionのテンプレートです。
Notionはメモ、タスク、データベースなどを一元管理できるツールで、
「読書記録」
「習慣管理」
「日報テンプレート」
「年間目標の設計表」
など、多彩な使い方が可能です。
若年層や副業ワーカーを中心に人気があり、SNSとの相性も抜群です。
スプレッドシート・Excelテンプレート:ビジネス・家計管理に
GoogleスプレッドシートやExcelを使ったテンプレートも、高い需要があります。
たとえば「家計簿」「売上管理表」「請求書フォーマット」などは、手間を省きたい個人事業主や主婦層に喜ばれます。
計算式を入れたテンプレートは、価値が高く、販売単価を上げやすい傾向があります。
Canvaテンプレート:デザイン初心者向けの素材販売
Canva(キャンバ)は、デザイン初心者でも使いやすいオンラインツール。
ここで作成した「Instagram投稿テンプレート」や「チラシ」「名刺」「バナー画像」などをテンプレートとして販売する人も増えています。
Canvaの編集用リンクを共有するだけで納品できるため、運用がとても簡単です。
PDFテンプレート:チェックリストやワークシート系も人気
PDF形式のテンプレートも、簡単に作成・販売できる商品ジャンルです。
たとえば「引越し準備チェックリスト」「自己分析ワークシート」「目標設定シート」など、手軽に使えるコンテンツは、悩み解決型の商品としてよく売れます。
WordやGoogleドキュメントで作ってPDFに変換するだけなので、初心者にもおすすめです。
自分の得意を「型」にして商品化しよう
テンプレートの魅力は、自分の知識や経験を「使える形」にして人の役に立てる点にあります。
たとえば、過去に作った便利な表や資料、自分のために整えたスケジュール表なども、少し整えてテンプレートにすれば、立派な商品になります。
まずは、自分が「いつも使っているもの」「人に勧めたいもの」がないか、探してみるところから始めてみましょう。
BASEでテンプレートを販売する準備
テンプレートを販売するためには、「BASEでのショップ開設」と「商品のデータ準備」という2つのステップが必要です。
この章では、それぞれのステップを具体的に解説します。
ステップ1:BASEでショップを開設する
まず最初に行うべきは、BASE(ベイス)で自分のネットショップを作ることです。
難しそうに思えるかもしれませんが、実際はとてもシンプルで、メールアドレスさえあれば誰でも5分ほどでショップを開設できます。
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BASEの公式サイト にアクセスして新規登録
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メールアドレス、パスワード、希望するショップURLを入力して登録
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「ショップ名」や「販売する商品ジャンル(例:デジタルコンテンツ)」など基本情報を入力
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テンプレートを使ってショップの見た目をカスタマイズ(無料のテーマ多数あり)
デザインは後からでも変更可能なので、まずは「仮オープン」でも構いません。
テンプレート販売をする場合は、ショップ名やロゴに「デジタル素材専門店」「Notionテンプレ屋さん」といった言葉を入れておくと、来訪者に伝わりやすくなります。
ステップ2:テンプレート商品のデータを用意する
ショップを作ったら、次は販売するテンプレート商品の準備に取りかかります。
デジタル商品なので、購入者がすぐにダウンロード・アクセスできる形でデータを用意しておきましょう。
✅ Notionテンプレートの場合
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テンプレートを自分のNotionで作成
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「共有」ボタンを押し、「リンクをコピー」→「複製用リンク」を作成
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そのリンクをテキストファイル(またはPDF)にまとめて保存しておく
✅ Googleスプレッドシートの場合
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シートを作成し、閲覧専用またはコピー可能に設定
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「リンクを知っている人に共有」→「閲覧者またはコピー可」に変更
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URLをテキストに貼り付け、納品用PDFやテキストとして保存
✅ Canvaテンプレートの場合
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デザインをCanvaで作成
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「テンプレートとして共有」→「リンクをコピー」
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使い方を簡単に書いたPDFにリンクを貼って保存
✅ PDFやExcelの場合
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完成したファイルをそのままPDF/Excel形式で保存
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ファイルはGoogle DriveやDropboxにアップロードし、ダウンロード用リンクを取得
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説明付きの納品用PDFとしてまとめておくと親切
ステップ3:商品イメージ画像の作成
ネット販売では、商品画像がとても重要です。
特にテンプレートのような「中身が見えにくい商品」の場合、スクリーンショットやイメージ画像での訴求が購入率を左右します。
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スマホやPC画面で使っている様子のキャプチャ
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Before(空欄のテンプレート)→ After(入力済みの例)比較
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機能や構成を箇条書きでまとめた画像
Canvaなどの無料ツールを使えば、おしゃれな画像が簡単に作れます。
BASEの商品ページには複数枚の画像が登録できるので、できれば3~5枚用意しておきましょう。
準備段階で意識すべきポイント
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初心者でも使えることを意識する:使い方を簡単に解説する一文があると親切
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納品後のトラブルを避ける:リンク切れやアクセス権限の設定ミスに注意
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ファイルの保存先と共有形式を固定する:GoogleドライブやDropboxに統一すると管理が楽
デジタル商品の登録方法(ステップ解説)
テンプレートの準備が整ったら、いよいよBASE上に「商品として登録」していきます。
ここでは、商品登録の流れ・デジタル商品の送付方法・設定時の注意点を詳しくご紹介します。
ステップ1:商品管理画面から「商品を登録」
BASEの管理画面にログインし、左のメニューから「商品管理」をクリック。
その中にある「商品を登録」ボタンを押すことで、商品登録画面へ進めます。
入力すべき主な項目は以下のとおり:
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商品名
→ 具体的な名称にしましょう。例:「Notion習慣管理テンプレート|朝活にもおすすめ」 -
商品説明
→ このテンプレートを使うことで得られる効果、使い方、対象者などを明記しましょう。
箇条書きや実際の使用例があると効果的です。 -
価格
→ 初めての販売なら500円〜1,500円あたりが無難です。
価格以上の価値が伝わればOK。 -
在庫数
→ デジタル商品の場合、「無制限」に設定しておけばOK。
個数制限がないのが強みです。 -
商品画像
→ 実際のテンプレート画面のスクショや、用途をイメージさせるデザイン画像を最低3枚は用意して登録しましょう。
ステップ2:デジタル商品は「リンク送付」か「専用App」で配布
BASEでは、物理的な商品だけでなく、デジタルコンテンツの販売にも対応しています。
テンプレートの場合、購入者へファイルやリンクを渡す方法として、主に以下の2つがあります。
方法①:注文完了メールでリンクを送る(無料)
BASEでは、購入者に自動で送られる「注文完了メール」を編集できます。
ここにGoogleドライブやNotionのテンプレートリンクなどを記載しておけば、購入者はすぐにテンプレートにアクセスできます。
設定方法:
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管理画面 → 「注文管理」 → 「注文完了メール編集」へ進む
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文章中に「以下のリンクよりダウンロードしてください」などと案内文を入れる
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GoogleドライブやCanvaテンプレートの共有リンクを記載
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テスト購入して、リンクが正常に動作するか必ず確認!
この方法は無料で使え、カスタマイズ性が高いのがメリットです。
方法②:「デジタルデータ販売 App」を使う(簡単&安全)
もっと手軽に、しかもセキュアに販売したい人には、BASEの拡張機能である「デジタルデータ販売 App」の活用がおすすめです。
Appストアから追加でき、商品登録時にファイルをアップロードするだけで、自動でダウンロードリンクが送付されます。
主なメリット:
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PDF・Excel・Zipなどの形式で直接アップロード可能
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自動でダウンロードリンクが送られるため、設定が簡単
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ファイルをBASE側でホスティングしてくれる
注意点:
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利用にはBASEかんたん決済の利用申請が必要(事前に審査あり)
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GoogleスプレッドシートやCanvaの「リンク共有」には対応していないため、それらは注文完了メール方式の方が適しています
ステップ3:テンプレートの「使い方」も商品ページに書こう
テンプレートを販売する際に見落とされがちなのが、「購入後の使い方がわかるかどうか」です。
せっかく良い商品でも、買った人が使いこなせなければ満足度が下がります。
以下のような説明を商品ページに入れておくと親切です:
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「Notionにログインした状態でリンクを開き、右上の「複製」を押してください」
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「Canvaテンプレートは、無料アカウントでも利用可能です」
-
「Googleスプレッドシートは「ファイル→コピーを作成」で複製してください」
このひと手間が、リピーターや高評価レビューにつながる大事なポイントです。
登録後の確認は必ず行おう
商品を登録し終えたら、テスト購入や友人に試してもらうことを強く推奨します。
特にリンクが正常に機能しているか、アクセス権限に問題がないかを事前にチェックしておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
販売ページの完成イメージを持っておこう
BASEの商品ページは、ショップの“顔”です。
テンプレートの魅力がしっかり伝わるよう、画像・説明文・使い方・レビューの導線までを意識して整えましょう。
たとえば:
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商品タイトル:Notion用|習慣化サポートテンプレート【朝活&夜ルーティン対応】
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価格:980円
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画像:トップ画像/使用例のスクショ/導入の流れ
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説明文:使い方・対象者・期待できる変化・注意点
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使い方補足:複製手順やサポート連絡先など
テンプレートが売れる商品ページの作り方
どんなに優れたテンプレートでも、商品ページで魅力が伝わらなければ購入にはつながりません。
ここでは、購入率を高めるためのタイトル・説明文・画像の作り方を解説し、さらにそれらの作成に役立つAI活用のヒントも紹介します。
① タイトルは「誰に」「何を」「どう便利か」が伝わるように
商品タイトルは検索結果やSNSシェア時に最初に目に入る要素です。
「誰に向けた商品か」「何を提供するのか」「どんな効果があるのか」を意識して、具体的かつ魅力的に書きましょう。
例:
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❌「Notionテンプレート」 → 抽象的で伝わらない
-
✅「Notionで毎日が変わる!習慣トラッカー&振り返りシート」
📌 AI活用ヒント:
ChatGPTに「SEOに強いテンプレート販売タイトルを10案出して」と頼むと、複数の選択肢が得られます。
例プロンプト:
「Notionテンプレート 習慣管理」に関する売れる商品タイトルを10案、ターゲットは朝活したい会社員。
② 説明文は“ベネフィットファースト”で伝える
説明文では、機能だけでなく「使ったらどうなるか(=ベネフィット)」を最初に提示しましょう。
読者は自分の課題が解決するかどうかを重視しているため、共感できる課題と理想の未来を描くことが重要です。
構成例:
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こんな人におすすめ(ターゲット明示)
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このテンプレートでできること(機能紹介)
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使い方ガイド(導入の手順)
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よくある質問 or 注意点
📌 AI活用ヒント:
「このテンプレートのメリットを伝えるストーリー調の説明文を書いて」と頼むことで、コピーライティングの質が一気に上がります。
例プロンプト:
「Googleスプレッドシート家計簿テンプレート」を売るための説明文。主婦向け、毎月の支出管理を楽にしたい人に刺さる内容で。
③ 商品画像は“安心感と使用イメージ”がカギ
人は文章よりもビジュアルから情報を得やすい傾向があります。
テンプレート販売においても、「実物イメージ」や「使い方の流れ」を画像で見せることで購入意欲が上がります。
おすすめ構成:
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サムネイル画像(おしゃれなアイキャッチ)
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Before/After(使う前と後のイメージ)
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スマホ・PC画面での使用例
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使用手順のステップ図解
📌 AI活用ヒント:
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Canvaと連携しているAIデザインツールでバナー作成
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ChatGPTに「テンプレート販売画像に必要な構成要素を一覧にして」と頼む
④ 「導入の手順」も明記して不安をゼロにする
「テンプレートって、どうやって使うの?面倒だったら嫌だな」と思う人の不安を取り除くことも、購入の後押しになります。
使い方をステップで明記しましょう。
例:
【ご利用の流れ】
① ご購入後に自動送信されるメールに記載されたURLをクリック
② NotionまたはGoogleアカウントにログイン
③ 「複製」ボタンを押して自分のアカウントにコピーすれば完了!
📌 AI活用ヒント:
ChatGPTに「初心者でもわかるテンプレートの使い方説明文を作って」と頼めば、ていねいな案内文がすぐに出てきます。
⑤ 迷ったら「売れてるページ」を分析しよう
BASEや他の販売プラットフォームで「テンプレート販売」と検索し、売れているショップの商品ページを観察するのも効果的です。
どんなタイトル? 画像構成は? 説明文のボリュームは?など、参考になる要素が必ずあります。
📌 AI活用ヒント:
分析結果をChatGPTに投げて
「この商品の特徴を要約して」
「この構成を自分の商品に応用した案を考えて」
と依頼すれば、自分なりのスタイルを見つけやすくなります。
売れる商品ページは「共感+安心感」
購入者は、「自分に必要なものかどうか」「ちゃんと使いこなせるかどうか」を商品ページで判断します。
そのため、共感できる課題を提示し、安心して使える流れを見せることが、売れるページ作りの秘訣です。
そして、AIを上手に使うことで、プロのような表現力や構成力を持たなくても、魅力的な商品ページを短時間で作成することが可能になります。
集客・販売促進のコツ
BASEで商品ページを整えても、アクセスがなければ売上にはつながりません。
テンプレートのようなデジタル商品は検索やSNSと相性が良いため、自分から積極的に集客する仕組みづくりがとても重要です。
この章では、SNSの活用法・BASE機能の活用・外部メディアとの連携という3つの軸から、集客の具体策を解説します。
① SNS活用(X・Instagram)で認知を広げる
SNSは、無料で始められる最強の集客ツールです。
とくにX(旧Twitter)やInstagramは、テンプレート販売との相性が抜群です。
SNSで発信すべき内容
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テンプレートを使ったビフォーアフターの実例
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「こんな人にオススメ!」という使い方紹介
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制作の裏側・工夫ポイントのシェア
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販売ページへのリンク付きポスト
ハッシュタグの活用例
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#Notionテンプレート
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#デジタルコンテンツ販売
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#BASEで販売中
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#副業初心者
📌 AI活用ヒント:
ChatGPTに「Instagramでこのテンプレートを宣伝する投稿文を考えて」とお願いすると、ターゲットに刺さる文案を複数案出してくれます。
例プロンプト:
Notionの習慣トラッカーテンプレートを販売中。朝活したい20〜30代女性向けにInstagram投稿文を3案ください。
② BASEの集客・販促機能を使いこなす
BASEには、販売促進をサポートする機能が豊富に用意されています。
無料で使えるものも多いため、まずは以下の3つを押さえておきましょう。
1. クーポン配布機能
初回購入やリピーター向けに使える割引クーポンが簡単に発行できます。
「期間限定○%オフ」「友達紹介クーポン」などを発行すれば、購入の後押しになります。
2. メールマガジン機能
購入者やフォロワーに向けて、新商品情報やセールのお知らせを配信可能。
テンプレートの新作や改善版などをお知らせして、リピート購入につなげましょう。
3. BASE Mag.(ベイスマグ)
BASE内でブログ記事が投稿できる機能です。
テンプレートの使い方解説記事や、おすすめ活用法を紹介することで、検索からの集客にもつながります。
📌 AI活用ヒント:
ChatGPTに「クーポンを配布する理由を上手に伝える文章を考えて」と頼むと、ユーザーの購買意欲を刺激するコピーが作れます。
③ noteやブログと連携して“Google検索流入”を狙う
BASE単体でも販売は可能ですが、Google検索からのアクセスを増やしたいなら、noteや自分のブログを使った集客も有効です。
おすすめ記事テーマ例
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テンプレートの使い方ガイド
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購入者のレビューや活用事例
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自作テンプレートの制作ストーリー
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「副業としてのテンプレート販売」の体験記
こうした記事にBASEの商品ページリンクを貼っておけば、検索経由でのアクセスが見込めます。
📌 AI活用ヒント:
SEOを意識した記事タイトルや見出し案をChatGPTに依頼することで、ライティング初心者でも検索流入を狙えます。
例プロンプト:
Google検索で上位表示を狙える、Notionテンプレート販売者向けのnote記事タイトルを10案ください。
④ コンテンツマーケティングで“ファン”を作る
販売数を安定させるには、単なる「売る→終わり」ではなく、「役立つ情報を発信し続けてファンを増やす」戦略が重要です。
たとえば、次のような流れが効果的です:
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SNSやnoteで情報提供 → 興味を持った人がBASEに訪問
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BASEで無料サンプルやお試し版テンプレを提供
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メルマガ登録やSNSフォローで定期的に接点を持つ
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クーポンや新作紹介でリピート購入を促す
このような「関係性づくり」によって、自然と売上が伸びていく仕組みが作れます。
📌 AI活用ヒント:
ファンを育てるステップをChatGPTに相談しながら、自分に合った発信計画を立てていくことも可能です。
⑤ まずは「1つのSNS × 1つの戦略」でOK
すべてを同時にやろうとすると挫折しやすいので、まずは自分が続けやすいSNS(例:Xだけ)に絞って、1つのテンプレートを継続的に発信していくことが成功のカギです。
たとえば:
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平日はテンプレートの一部を紹介
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週末は「使ってみた」感想を載せる
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定期的にクーポンを発行・告知する
このような「小さなルーティン」を作ることで、着実に認知が広がり、購入者が増えていきます。
集客は“伝え続けること”が成功のカギ
テンプレート販売は「出せば売れる」ものではありません。しかし、自分の商品の魅力を伝え続けることで、少しずつ購入者が増え、ファンも育っていきます。
SNS・BASEの機能・外部メディアを組み合わせ、自分なりの“伝え方”を見つけていきましょう。
そして、AIツールを使えば、発信のハードルはグッと下がります。
コピー作成、投稿アイデア出し、改善アドバイスまで、あなたの右腕として頼ってみてください。
実際の販売後の運用と注意点
テンプレートを販売した後も、「放っておいて大丈夫」というわけではありません。
購入者対応やトラブル対策、リピート戦略をしっかり整えておくことで、ストレスのない運用と信頼のある販売活動が実現できます。
ここでは、販売後に気をつけるべき具体的なポイントを5つに分けてご紹介します。
① ファイルリンク切れ・権限ミスを防ぐには?
テンプレート販売のトラブルで最も多いのが、「リンク切れ」や「アクセスできません」という問い合わせです。
特にGoogleドライブやNotion、Canvaなど外部サービスのリンクを使っている場合、アクセス権限の設定ミスが起こりやすくなります。
✅ 具体的な対策:
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Google Drive:共有リンクは「リンクを知っている全員が閲覧可能」に設定
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Notion:複製用リンクを必ずチェック(ログアウト状態でも開けるか)
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Canva:「テンプレートとして共有」に設定されているか確認
🔁 定期チェックの習慣を:
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月に1回、自分で実際にリンクを開いて確認
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複数商品を扱う場合は「リンクチェック表」を作って管理するのもおすすめ
📌 AI活用ヒント:
リンク管理チェックリストを作りたいときは、ChatGPTに「テンプレート販売用のリンクチェック表をExcel形式で作って」と頼むと便利です。
② よくある問い合わせにはテンプレート返信を用意
テンプレート販売は手軽な反面、購入者のITリテラシーに差があり、使い方に関する質問が届くことがあります。
そこで、よくある質問に対する「定型文(テンプレ返信)」を事前に用意しておくと安心です。
✅ 想定される質問例とテンプレ回答:
質問内容 | 回答テンプレ(例) |
---|---|
Notionの複製ができません | 「Notionにログインした状態でリンクを開き、右上の『複製』ボタンを押してください」 |
Googleスプレッドシートが編集できません | 「ファイル上部の『ファイル』→『コピーを作成』を選択して、ご自身のアカウントに保存してご利用ください」 |
ファイルが開けません | 「開けない場合は別のブラウザまたは端末でお試しください。それでも解決しない場合はご連絡ください」 |
📌 ポイント: 問い合わせ対応は親切・丁寧を心がけると、口コミやレビューに直結します。
③ 不正コピー・無断配布への対策はどうする?
テンプレートはコピーや再配布が簡単なため、不正利用への不安を感じる方も多いはずです。
完全な防止は難しいですが、いくつかの対策を講じることでリスクを下げることは可能です。
✅ 主な対策方法:
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PDFファイルに「再配布禁止」「個人利用のみ」と明記する
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ダウンロード用ファイルに著作権表示(©︎ 2025 Tokudai Templates など)を入れる
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CanvaやNotionのテンプレリンクは「閲覧専用+複製形式」にして、編集本体には触れさせない
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Google Driveの「ダウンロード・コピーを無効にする」設定を活用(限定用途向け)
📌 AI活用ヒント:
ChatGPTに「著作権を伝える一文をテンプレート内に挿入したい」と頼めば、ナチュラルな警告文を作ってくれます。
④ 購入後の満足度を高めるためのひと工夫
「使いやすかった」「役に立った」と思ってもらえると、レビュー投稿・SNSでの紹介・リピート購入につながります。
販売後のフォローで満足度を高めておくことは非常に重要です。
✅ 実践できるひと工夫:
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自動返信メールで「使い方ガイドPDF」へのリンクを添付
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お礼の一言と「また新作出したらメールしますね」と書いておく
-
購入から数日後にフォローアップメール(BASEのメルマガ機能など)で追加サポートを提案
📌 リピートにつながる例文:
「このテンプレートを気に入っていただけたら、近日公開の“スケジュール管理テンプレート”もぜひお試しください!」
⑤ 商品改善&リピーター育成のサイクルを作る
「1回売って終わり」ではなく、購入者の声を活かしてテンプレートを改善したり、新しいバリエーションを出したりすることで、ショップ全体の価値がどんどん上がっていきます。
✅ 改善サイクル例:
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購入者からの質問や要望をメモ
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次回テンプレート更新時に反映
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「改良版をリリースしました!」とSNSやメルマガで告知
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無料アップデートで満足度UP → レビュー促進
📌 AI活用ヒント:
レビューコメントをまとめてChatGPTに渡すと、「どの部分が高評価だったか/どこを改善すべきか」を要約してくれます。
安心・誠実な対応が信頼を育てる
テンプレート販売の成功は、「販売ページの作り込み」だけでなく、「購入後のサポートや誠実な運用」にかかっています。
トラブルを未然に防ぎ、購入者の満足度を高め、リピーターを育てる。
この流れを意識することで、“売りっぱなし”から“信頼で続いていくビジネス”へと進化させることができます。
よくある質問(FAQ)
Q1. BASEって本当に無料で始められるの?
A. はい、BASEは登録料・月額費用ともに無料です。商品が売れた時だけ、「決済手数料(3.6%+40円)+サービス利用料(3%)」がかかります。
売上が発生するまで費用は一切かかりません。
Q2. デジタル商品の販売って法律的に大丈夫?
A. 個人でも問題なく販売できます。
ただし、著作権を侵害する素材(例:他人のテンプレートを複製して販売)や、規約違反にあたる行為(Googleドライブの有料共有機能など)は避けましょう。
ご自身で作成したテンプレートであればOKです。
Q3. NotionやCanvaのテンプレートって勝手に販売していいの?
A. テンプレートとして販売すること自体は可能ですが、Canvaの場合は「商用利用可」の素材を使う必要があります。
また、NotionやCanvaの利用規約を事前に確認し、自作コンテンツの範囲で提供しましょう。
Q4. 販売後、何かトラブルがあった場合はどうするの?
A. よくあるのは「リンクが開けない」「使い方が分からない」という問い合わせです。
注文完了メールに使い方マニュアルを添える/メールテンプレを準備しておくことで、トラブルの多くはスムーズに対応可能です。
Q5. BASEで返品・返金は必要?
A. デジタル商品は性質上、基本的に返品・返金不可とすることが一般的です。
商品ページや利用規約に「デジタル商品のため返品・返金はできません」と明記しておくとトラブル防止になります。
Q6. 無料テンプレートも用意したほうがいい?
A. はい、無料テンプレートを用意しておくと「お試し→本商品」の流れを作りやすくなります。
また、SNSやブログと連携することで、フォロワー獲得や認知拡大にもつながります。
Q7. 売れる商品と売れない商品の違いって?
A. 売れる商品の共通点は、「具体的なターゲットが明確」「使い方が簡単」「ビジュアルで中身が伝わる」ことです。
逆に、誰向けでもない・何ができるか曖昧な商品は売れにくい傾向があります。
Q8. 売上は確定申告が必要ですか?
A. 年間20万円以上の所得(経費を引いた利益)があれば、確定申告が必要になります。
副業として行っている方も、売上が安定してきたら記帳や帳簿管理の準備をおすすめします。
Q9. 画像編集やページ作成が苦手です…どうすれば?
A. 無料のデザインツール「Canva」を使えば、テンプレート販売用の画像も簡単に作れます。
また、ChatGPTを活用すれば、商品説明文やタイトル、SNS投稿文もすばやく作成できます。無理なく始められる環境は整っています。
Q10. BASE以外の販売プラットフォームとの違いは?
A. BASEは、初心者でも扱いやすく、テンプレート販売に必要な機能が揃っている点が強みです。
noteやSTORES、BOOTHなど他のサービスもありますが、BASEはカスタマイズ性・自動販売・SNS連携のバランスが優れています。
将来的に他のプラットフォームを併用するのも良い選択です。
まとめ|テンプレート販売は「最小リスク・最大可能性」の第一歩
テンプレート販売は、初期費用ゼロ・在庫不要・自動化しやすいという、個人にとって理想的なデジタルビジネスです。
中でもBASEを使えば、難しい知識がなくても今すぐ始められる環境が整っています。
この記事では、以下のようなステップを紹介してきました:
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販売できるテンプレートの種類(Notion、Excel、PDF、Canvaなど)
-
BASEでのショップ開設と商品登録の方法
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「売れる商品ページ」の作り方とAIによる効率化のヒント
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SNSやBASE機能を活用した集客方法
-
販売後のトラブル回避・リピート促進の具体策
-
実際に初心者が抱きやすい質問とその対応法(FAQ)
テンプレート販売は、「あなたの知識や経験を“使える形”にして、誰かの役に立てる」素晴らしい手段です。
今はまだ「自分に売れるものなんてない」と思っていても、
実はあなたが日常的に使っているExcelの表や、頭の中で整理しているToDoリストの構造が、
「誰かにとってものすごくありがたい」テンプレートになるかもしれません。
まずは小さくひとつ、テンプレートを作ってみる。
それが、あなたのデジタル販売の第一歩になります。