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マイクロSaaSとは?未経験から月5万円を目指す始め方ガイド【ノーコード対応】

なぜ「マイクロSaaS」なのか?

「何か副業を始めたいけど、時間もお金もないし、特別なスキルもない…」
そう悩んでいませんか?

そんなあなたにこそ知ってほしいのが「マイクロSaaS(サース)」という働き方・ビジネスの形です。
これは1人でも、小さなアイデアでも、月に数万円の収益を目指せる、今注目のスタイルです。

マイクロSaaSとは?

簡単に言うと「小さなソフトウェアをサービスとして提供し、収益を得る仕組み」のこと。
たとえば、以下のようなものです:

  • 毎月のカレンダーを自動生成するツール

  • SNS投稿を自動化するアプリ

  • イベント参加者を簡単に管理できるシステム

どれもシンプルだけど、特定の人にとってとても便利なサービスです。
しかも、多くのマイクロSaaSは1人、あるいは数人で運営されています。

なぜ今、マイクロSaaSがチャンスなのか?

  • 初期費用がほとんどかからない(ノーコードでも開発可能)

  • 小さなニッチ市場でも成功できる(100人に喜ばれるだけで十分)

  • 月額課金で安定した収益が見込める

  • 在宅・副業・週末起業でも始められる

特に最近では、海外を中心に「1人起業家(ソロプレナー)」としてマイクロSaaSを運営し、月数万円〜数十万円を安定的に稼ぐ人が増えています。

月5万円で人生が変わる?

「月5万円」って少ないように感じるかもしれませんが、副収入としてはとても大きな金額です。
家賃の一部になったり、子どもの教育費に充てたり、将来の投資資金にもなります。

しかもこの金額は、「たった50人のお客さん」が毎月1,000円払ってくれるだけで達成できる数字。
「そんなの無理…」と思うかもしれませんが、本当に困っている人に向けた“便利な小さなサービス”なら可能なんです。

マイクロSaaSとは?わかりやすく解説

SaaSってそもそもなに?

「SaaS(サース)」とは Software as a Service の略で、直訳すると「サービスとして提供されるソフトウェア」です。
たとえば、こんなサービスがSaaSの一種です:

  • Googleドキュメント(文書作成をオンラインで提供)

  • Dropbox(クラウド上でファイル共有を可能に)

  • Canva(デザインツールをブラウザ上で使える)

これらはすべて、インターネット上でソフトを使える仕組み。
昔はCDで買ってインストールするのが当たり前でしたが、今は月額制で必要な分だけ使うスタイルが主流です。

「マイクロSaaS」って何が違うの?

マイクロSaaSは、SaaSの「小規模版」です。
以下のような特徴があります:

項目 SaaS(一般) マイクロSaaS
開発チーム 複数人、大企業 1人〜数人
対象市場 大規模(何千人〜) ニッチ(数十〜数百人)
開発費用 数百万〜数千万 数千円〜10万円以内でも可能
成功目標 年商億単位 月収数万〜数十万円

つまり、「少人数で、特定の人の困りごとを解決する、小さな便利ツール」がマイクロSaaSです。

どんなものがある?具体的な事例

海外の例

  • Plunk:不動産価格の自動見積もりツール(月額課金制)

  • EmailOctopus:メール配信を簡単にするサービス

  • Bannerbear:画像を自動生成するAPI(SNSやブログ用のサムネ作りに最適)

これらはすべて「小さな問題」を「シンプルな仕組み」で解決しています。

国内の例(イメージ)

  • 請求書をLINEで送れるツール(小規模事業者向け)

  • 美容室の予約・キャンセル管理ツール(小さなサロン専用)

  • 飲食店スタッフのシフト表自動作成アプリ(Excel不要)

多くの人に必要ではなくても、「一部の人にとっては、ものすごく助かる」
そんなサービスこそ、マイクロSaaSのチャンスです。

なぜ初心者にも向いているの?

マイクロSaaSは「小さく始めて、少しずつ育てる」ことができるビジネスです。

  • 専門的なプログラミングスキルがなくても、ノーコードツールで作成可能

  • 1人で完結するので、人件費もかからない

  • 初期費用をかけずに、まずは無料で提供→フィードバック→有料化 という流れが作れる

つまり、「まずやってみる」が許されるビジネスモデルなんです。
完璧でなくても、便利であればユーザーが付いてきてくれます。

マイクロSaaSが向いている人・向いていない人

マイクロSaaSは「誰でも始められる」ハードルの低さが魅力ですが、向き・不向きがまったくないわけではありません。
この章では、自分に合っているかどうかを見極めるヒントをお伝えします。

マイクロSaaSが向いている人の特徴

✅ 小さな課題を見つけるのが得意な人

「この作業、毎回めんどくさいな」
「こんなツールがあればもっと楽になるのに」
そういった “日常の小さな不便”に気づける人は、マイクロSaaSのネタを自然に見つけることができます。

✅ 試行錯誤を楽しめる人

マイクロSaaSは、「最初から完璧を目指す」よりも「とにかく作って反応を見る」方が大切。
仮説を立てて、作って、反応を見て、また改善する。この試行錯誤を繰り返すことが苦じゃない人は強いです。

✅ 地味な作業もコツコツ続けられる人

バグ修正、ヘルプページの整備、お問い合わせ対応など、地味なタスクも多いのが現実です。
でもそれが「自分のサービスを育ててる感覚」で楽しめるなら、向いています。

✅ 1人で淡々と作業するのが好きな人

マイクロSaaSは基本的に“ひとり起業”。自分のペースで進めたい、集中してものを作るのが好きという人にはピッタリです。

マイクロSaaSが向いていない人の特徴

❌ 一攫千金・短期的な爆発的成功を求める人

マイクロSaaSは「地味にコツコツ積み上げて、やがて収益になる」ビジネスです。
短期間で大金を得たい人には、正直向いていません。

❌ 「作ること」が目的になってしまう人

技術にこだわりすぎて、本来の目的(=誰かの課題解決)を見失ってしまうと、ユーザーに使われません。
「使われてこそ価値がある」という視点を忘れてはいけません。

❌ 他人からの反応が気になりすぎる人

リリースしても、最初はなかなか反応がないのが当たり前です。
「誰も使ってくれない…」と落ち込んでしまうと続けられません。
逆に、「フィードバックが得られるチャンス!」と前向きに受け止められる人なら大丈夫。

「ちょっと向いてるかも」と思ったら、それがスタートライン

完璧に条件が揃っている必要はありません。
ほんの少し、「やってみたい」という気持ちがあるなら、それで十分です。

マイクロSaaSの世界は、学びながら成長していく場でもあります。

アイデアの見つけ方

〜誰かの「めんどくさい」がチャンスになる〜

「マイクロSaaSをやってみたいけど、どんなサービスを作ればいいの?」
ほとんどの人が最初にぶつかる壁が、アイデア探しです。

でも安心してください。
マイクロSaaSのアイデアは、意外と身近に転がっています。
ここでは、初心者でもすぐに実践できる4つの方法をご紹介します。

① 自分自身の「めんどくさい」や「こうだったらいいのに」に注目する

実は、一番のヒントはあなた自身の中にあります
たとえば:

  • 毎回手入力している作業 → 自動化できないか?

  • 同じ質問に何度も答えている → テンプレート化できないか?

  • 管理が面倒 → 一覧化する仕組みを作れないか?

身の回りで「小さな不便」を感じた瞬間にメモを取りましょう。
「誰かの役に立つかも」と思った時点で、立派なビジネスのタネです。

② 特定の職業や業種にフォーカスする(ニッチを狙う)

マイクロSaaSは“広く浅く”よりも、“狭く深く”が成功のカギです。

たとえば:

  • 美容師さん向けの予約調整アプリ

  • 士業の顧客管理ツール

  • 小規模ECショップ向けの在庫管理サポート

こういったニッチ(特定の分野・業界)には、まだ解決されていない不便がたくさんあります。
そして、競合が少ないので狙い目です。

③ 海外のマイクロSaaS事例からインスピレーションを得る

「完全オリジナルじゃないといけない」と思いがちですが、
実際には、海外の成功事例をローカライズ(日本向けに調整)するだけでチャンスになります。

おすすめの調査先:

英語が苦手でも、Google翻訳+ChatGPTを使えば大丈夫。
「このツール、同じニーズが日本にもあるかも?」と考えてみてください。

④ ChatGPTでアイデアを広げる

もし「まったく思いつかない…」という場合は、ChatGPTに相談してみましょう。

例えばこんな聞き方:

「飲食業の業務効率化に役立つマイクロSaaSのアイデアを10個ください」
「自営業者が毎月面倒に感じていることをSaaSで解決するには?」

さらに、「自分の職歴」や「趣味」「今困っていること」などを伝えると、
あなただけのアイデアが生まれやすくなります。

アイデアは“日常の中”にある

マイクロSaaSは、壮大なビジョンや最新技術よりも、
「誰かの困りごと」を具体的に解決する力が大事です。

だからこそ、

  • あなたの小さな不便

  • あなたの得意なこと

  • あなたがいた業界の課題

これらが、他の誰かにとっての「救世主」になる可能性を秘めています。

最小構成でプロダクトを作る方法

〜完璧を目指すな、まず動くものを作れ〜

「アイデアは浮かんだけど、どうやって形にすればいいの?」
多くの初心者がつまずくポイントですが、実は今の時代、コードが書けなくてもSaaSは作れます。

この章では、最小構成(MVP)でサービスを作る具体的な手順と、便利なツールをご紹介します。

① 最小構成(MVP)とは?

MVP = Minimum Viable Product の略。
意味は「市場に出せる最小限の製品」です。

たとえば、こんな考え方です:

  • 完成度100%を目指すのではなく、

  • 課題解決の“核”だけを先に作る

  • 使ってもらってフィードバックをもらい、改善していく

💡ポイントは「本当に必要な機能だけ」に絞ること。

② ノーコードツールを使えば誰でも作れる!

今はプログラミングなしでもサービスが作れる時代。
ノーコード(コード不要)やローコード(ほぼ不要)のツールを使えば、初心者でも大丈夫です。

おすすめツール一覧:

ツール名 特徴・使い道
Glide スプレッドシートからアプリを作れる。スマホ向け◎
Bubble 本格的なWebアプリが作れる。自由度高め
Softr Notionデータを元に会員サイトが作れる
Carrd シンプルなランディングページを作るならコレ
Zapier / Make 各種ツールを自動連携してくれる(通知・記録など)

これらを組み合わせれば、「会員制Webサービス」や「自動化された便利ツール」が作れてしまいます。

③ どの順番で作ればいいの?

以下の3ステップで進めると、無理なく始められます。

ステップ1:画面イメージを紙に描く(またはCanvaで作る)

→ 「ユーザーが何を見るか?」「どこをクリックするか?」が明確になります。

ステップ2:ノーコードツールで仮の画面を作る

→ まずは“動いて見える”ことを優先。機能は最小でOK。

ステップ3:実際に使ってもらう

→ 知人やSNSで「使ってみて!」と声をかけて、反応をチェック。

この段階で「使いにくい」「もっとこうしてほしい」などの声がもらえたら、大成功です。

④ フィードバックをもらう仕組みを作っておこう

プロダクトを育てるうえで、ユーザーの声は宝物です。
以下のような方法で、自然にフィードバックを集めましょう。

  • フォーム(Googleフォーム、Tallyなど)を設置

  • サービス内に「ご意見はこちら」ボタンをつける

  • サポート用のLINEやX(旧Twitter)アカウントを作る

「たった1人の意見」が、次のヒットにつながることも珍しくありません。

⑤ 完璧を目指さなくていい。むしろ「不完全」でいい

多くの初心者がやってしまう失敗が、「納得いくまで完成させてからリリースしよう」とすることです。

でも、ユーザーにとって本当に大事なのは、
「あなたのサービスが役に立つかどうか」です。

  • 見た目が多少ダサくてもOK

  • 機能が2〜3個しかなくてもOK

  • 無料のままでもOK

とにかく、出すことが第一歩
使ってもらって、改善して、少しずつ育てていけばいいんです。

販売・収益化の方法

〜月5万円をどうやって“仕組み化”するか?〜

ここまでで、アイデアを見つけて、最小構成でプロダクトを作る方法を学んできました。
次のステップは、「どうやってお金を生む仕組みを作るか?」です。

マイクロSaaSの魅力は、少ないお客さんでも安定収益を得られる点にあります。
この章では、「販売方法」「価格の決め方」「お金の受け取り方」まで具体的に解説します。

① サブスク(月額課金)モデルが基本

マイクロSaaSの多くは、サブスクリプション(月額課金)モデルを採用しています。
なぜなら…

  • 毎月安定した収益になる

  • 一度ファンになってくれた人は長く使ってくれる

  • 顧客1人の価値(LTV=ライフタイムバリュー)が高い

たとえば、月額1,000円で50人のユーザーがいれば、毎月5万円の収入です。
最初は少人数でも、地道にファンを増やせば大きな武器になります。

② 価格設定のコツ

「いくらにすれば売れるの?」と悩むのは当然です。
でも、マイクロSaaSでは“高すぎず、安すぎず”が鉄則。

✅ まずは「お試し価格」でスタート

  • 最初の10人は無料 or 半額

  • 初月だけ無料にする

など、ハードルを下げて試してもらうことが大事です。

✅ ユーザーの「迷わず買える価格」に設定

  • BtoC向け → 月500円〜1,000円

  • BtoB(事業者向け)→ 月1,500円〜3,000円
    このあたりが最初の目安です。

「使うことで1日10分でも作業が楽になる」なら、
月1,000円はむしろ安く感じてもらえるはずです。

③ 販売・決済の仕組み

SaaSビジネスでは「サービス提供」+「課金・管理」の両方が必要です。
初心者におすすめの仕組みはこちら:

目的 ツール名 特徴
サブスク決済 Stripe 定期課金に最適。日本語対応あり。
一括販売 PayPal / STORES 単発で売り切るタイプに◎
課金+配信 Gumroad / note デジタル商品を簡単に売れる
顧客管理 Googleスプレッドシート / Notion 小規模ならこれで十分

最初は「Stripe + ノーコードサービス(例:Softr, Bubble)」の組み合わせがおすすめです。

④ 最初の販売チャネルは「手動」でもOK

初期は、SNSや知り合い経由で「1人ずつ声をかけて販売」でも十分です。
むしろその方が生の声を聞けて、改善につながるチャンスになります。

販売初期のフロー例:

  1. 作ったサービスをLP(ランディングページ)で紹介

  2. SNSやLINE、メールでシェア

  3. 問い合わせや申込があったら、手動でアカウント発行

  4. StripeやPayPalで決済

こうした「手作業ベース」の運用で、まずは最初の5人を目指しましょう。

⑤ 収益化のカギは「小さなファンの積み上げ」

月5万円を安定して稼ぐには、大量のユーザーを集める必要はありません。

✔ 月額1,000円 × 50人 = 月5万円

✔ 月額500円 × 100人 = 月5万円

このように、「小さな金額 × 少数のファン」で十分到達可能です。
そのためには、「誰に向けて」「何を解決するのか」を明確にし続けることが大事です。

サポートと運用の効率化

〜「ひとり運営」でも続けられる仕組みを作ろう〜

マイクロSaaSでは、開発よりも“運用力”が鍵です。
「お客様が安心して使える」「開発者が燃え尽きずに続けられる」
この2つを両立させるには、できるだけ自動化・省力化する仕組みが必要です。

この章では、ひとりでもスムーズに運営するための仕組み化のコツをご紹介します。

① お問い合わせ対応をラクにする

✅ よくある質問(FAQ)を最初に用意する

「どう使えばいいの?」「料金は?」など、繰り返される質問はまとめておくと対応がグッと楽になります。

  • NotionやGoogleサイトで簡易的なヘルプページを作る

  • TallyやGoogleフォームで質問受付を自動化

✨ワンポイント
回答が定型文で済むものは、ChatGPTで自動生成するボットを作って対応するのも効果的です。

✅ サポート窓口は1つに絞る

LINE、メール、SNSなど複数の連絡手段があると混乱します。
「問い合わせはここから」と明確にしておくのがポイントです。

② 利用者管理を仕組み化する

ユーザー数が増えてきたら、管理も複雑になります。
以下のようなツールを活用して、運営を“表から見えないところ”で効率化しましょう。

管理内容 ツール できること
顧客情報 Googleスプレッドシート / Notion 名前・メール・登録日を記録
契約状況 Stripe / PayPal 課金状況の確認・停止処理
利用状況 Google Analytics / Mixpanel アクティブ率、解約傾向の把握

※最初は手動でもOKですが、ユーザーが10人を超えたらツール化がおすすめです。

③ 自動メール・通知で手間を削減

  • 新規登録時に「ようこそメール」を自動送信

  • 解約前にリマインドメールを送る

  • 一定期間使っていない人にフォローアップ

このようなメールの自動化は、ZapierやMake、MailerLiteなどのツールで簡単に実現できます。

✨さらに便利に:
ChatGPTと連携して、「定型文のメール文面」を自動生成させれば、手間なくパーソナライズも可能です。

④ サービス改善のヒントを受け取る仕組み

「なんか使いにくいな」「ここがわかりにくい」
そんな“もやもや”の声を拾うことで、サービスはどんどん良くなります。

✔ ユーザーの声を集める方法:

  • アプリやLPに「ご意見はこちら」ボタンを設置

  • 定期的に簡単なアンケートを送る(Googleフォーム)

  • LINEやXなどで「最近どうですか?」と気軽に聞く

改善を繰り返すことで、解約率を下げて“長く使ってくれる人”を増やせます。

⑤ ひとり運営に限界を感じたら?

ユーザーが増えれば、運営負担も増えます。
そのときは、以下のような方法で「仲間を少しだけ増やす」選択肢もあります。

  • サポート業務だけ外注(ココナラ・クラウドワークスなど)

  • ChatGPTでサポートチャットボットを構築

  • 簡単な更新作業はバーチャルアシスタントに任せる

“全部1人でやる”ことが正解じゃありません。
効率化と分担で、あなた自身のリソースを大切にしましょう。

月5万円達成のシナリオ

〜“少ないお客さん”で収益を安定させる考え方〜

マイクロSaaSの魅力の一つは、たくさんのお客さんがいなくても稼げるところにあります。
この章では、「月5万円」という目標をどう達成するか、そのために必要なユーザー数・価格設定・戦略を具体的に解説します。

① 月5万円をどう達成する?【シミュレーション】

まずは、単純な収益モデルの例を見てみましょう。

プラン内容 単価(月額) ユーザー数 月間売上
プランA 500円 100人 50,000円
プランB 1,000円 50人 50,000円
プランC 2,500円 20人 50,000円

どうでしょう?
たった20〜100人の利用者で、月5万円の売上は十分に現実的だと感じませんか?

② あなたのサービスに合った価格帯を選ぶには?

価格の決め方にはポイントがあります。

✔ BtoC向け:500円〜1,000円台が安心

一般の消費者向けであれば「スマホアプリ感覚で気軽に試せる価格」がベスト。

✔ BtoB向け:2,000〜5,000円でも十分価値を感じてもらえる

業務の効率化や時間短縮につながるものなら、月数千円は“経費扱い”で払いやすい価格帯です。

③ お客さんをどう集める?集客の基本戦略

小さなSaaSは広告ではなく“共感と信頼”がカギになります。
以下のような“地道だけど効果的な方法”が有効です。

✅ SNS(X, Instagram)

  • 開発過程をシェア(ビルド・イン・パブリック)

  • 業界に特化した小ネタや便利情報を発信

  • DMやコメントで交流する

✅ noteやブログ

  • なぜこのサービスを作ったのか?

  • ユーザー事例や使い方の紹介

  • 「あなたの課題はこれで解決できます」という記事

✅ 既存のコミュニティ

  • LINEオープンチャット、Facebookグループ、Slackチャンネルなど

  • 特定の職業・業界に特化した場で紹介することで、深いニーズに届きやすい

✅ 知人・同業者に紹介してもらう

最初の数人は“人づて”が一番早いです。
「知ってる人が作ってるから安心」→導入のハードルが下がります。

④ 「やめにくくなる」ための仕掛けを作る

いったん使ってもらっても、すぐに解約されては収益は安定しません。
だからこそ、「手放せない存在になる」工夫が重要です。

✔ データがたまる仕組みにする

例:カレンダー、顧客履歴、過去の記録など
→「自分のデータがあるから、やめにくい」

✔ 毎日のルーティンに組み込む

例:毎朝のタスク通知、毎週のレポート送信
→「このツールがないと不便」と感じてもらえる

✔ 定期アップデートや改善を伝える

「このサービスは今も成長してる」と感じてもらうと、信頼が高まります。

⑤ 最初の10人が“最重要顧客”

よく言われるのが「最初の10人を大切にせよ」という言葉。
この10人の声こそが、サービスを育ててくれます。

  • なぜ使ってくれたのか?

  • 何に困っていたのか?

  • 何がよかった/悪かったのか?

こうしたリアルな声をもとに、改善と広報の両方を進めていきましょう。

月5万円は“十分に狙える数字”です

  • ユーザー20〜100人でも達成可能

  • 小さな価格でも安定収益にできる

  • 地道な集客と継続利用の仕掛けがカギ

ここまでくれば、「副業として安定収入を得る」という目標が現実味を帯びてきたのではないでしょうか?

よくある失敗と対処法

〜失敗は“回避”ではなく“学び”に変える〜

マイクロSaaSにチャレンジする人は年々増えていますが、多くの人が途中でやめてしまうのも事実です。
でも、それは才能や技術の差ではなく、ほんのちょっとした考え方や習慣の差だったりします。

この章では、初心者がつまずきやすいポイントと、その“乗り越え方”を具体的に解説します。

① 完璧を目指しすぎて「出せない」

最も多い失敗パターンがこれです。
「もうちょっと整ってから…」
「見た目がイマイチだからまだ公開できない…」
そうして、いつまでもリリースできずに終わってしまいます。

✅ 対処法:「6割できたら公開」をルールに

  • 最初から100点を目指す必要はありません

  • ユーザーは“便利かどうか”を見ているだけ

  • 出してから直せばいいんです(むしろその方が効率的!)

② “独りよがり”のプロダクトになってしまう

一生懸命作ったのに「誰にも使われない」…
これは、ユーザーの課題より、自分の理想を優先しすぎた結果かもしれません。

✅ 対処法:「作る前に話を聞く」

  • 想定ユーザーに「今どんなことに困ってる?」と聞いてみる

  • プロトタイプを見せて「これ使いたい?」と聞く

  • 小さな声を拾うのが、最大のヒントになります

③ 宣伝せず「見つけてもらえるはず」と思ってしまう

作ったプロダクトを公開したのに、反応ゼロ…
そんな経験、少なくありません。
これは「良いものを作れば勝手に広がる」という思い込みによる失敗です。

✅ 対処法:「まず10人に直接声をかける」

  • SNSでこっそり投稿するのではなく、

  • 知人、業界仲間、SNSでのフォロワーなどに「これ、使ってみてくれませんか?」と声をかける

  • 「営業」ではなく「フィードバックが欲しい」と伝えると◎

④ 技術にこだわりすぎて前に進まない

「もっと美しいコードを書きたい」「最新のフレームワークを使いたい」
気持ちはわかりますが、それは“趣味”の世界になりがちです。

✅ 対処法:「作る目的は“価値提供”である」と自覚する

  • 技術はあくまで“手段”

  • 最初はノーコードでも全然OK

  • 「誰かの役に立っている」ことが一番の価値

⑤ 継続できずフェードアウトする

最初はやる気があっても、反応が少なかったり、思うように伸びなかったりすると、だんだん熱が冷めてしまう…
これも、よくあるパターンです。

✅ 対処法:「毎月1つだけ改善・発信する」ことを習慣に

  • 新機能追加でも、LP改善でも、ブログ投稿でもOK

  • 成長を“数字”ではなく“行動”で記録する

  • コツは「成果よりも、動いたことを認める」マインドセット

失敗は成長のチャンスにできる

失敗とは、「間違った方向に努力した証」ではありません。
それはむしろ、「挑戦して、学びを得た証」です。

重要なのは、失敗に気づいたら立ち止まって、方向を修正すること。

  • 完璧を求めない

  • 話を聞く

  • 動く

  • 続ける

この4つのルールを意識すれば、あなたのマイクロSaaSは必ず“育って”いきます。

まとめ|まずは「誰かの小さな不満」を解決しよう

〜壮大な夢ではなく、身近な困りごとから始まるビジネス〜

マイクロSaaSの魅力は、「小さく始めて、大きな価値を生み出せる」こと。
ここまで読んでくださったあなたは、もうすでにその一歩を踏み出す準備ができています。

✅ 振り返り:ここまでの道のり

  • 第1章:なぜマイクロSaaSなのか?
     → 時間・お金・スキルが限られていても、1人で始められるビジネスモデル

  • 第2章:マイクロSaaSとは?
     → ニッチな課題を小さなツールで解決する、少人数向けのSaaS

  • 第3章:向き・不向きのチェック
     → 継続力と課題解決志向があれば十分

  • 第4章:アイデアの見つけ方
     → 自分や周囲の「めんどくさい」を拾うことがスタートライン

  • 第5章:最小構成で作る方法
     → ノーコードでOK、6割完成で公開が鉄則

  • 第6章:収益化の方法
     → 少人数でも月5万円は十分可能。サブスク×ニッチが強い

  • 第7章:運営の仕組み化
     → サポート・管理・改善は自動化・簡略化して無理なく継続

  • 第8章:月5万円達成のシナリオ
     → 単価×ユーザー数で現実的に逆算し、ファンを積み上げる

  • 第9章:よくある失敗と対処法
     → 「完璧主義」「独りよがり」「継続の難しさ」には対策あり

✅ まず何から始めるべき?

ここまで来たら、次にやることは1つ。

あなた自身の「不便・不満」を1つだけ書き出してみてください。

例:

  • 「同じような連絡を毎回LINEでしていてめんどくさい」

  • 「飲食店のシフト調整がごちゃごちゃして困ってる」

  • 「請求書の整理に毎月1時間以上かかってる」

それを「自動化できないか?」「ツールで置き換えられないか?」と考えてみましょう。
この問いが、あなただけのマイクロSaaSの出発点になります。

✅ 大きな夢も、小さな一歩から

マイクロSaaSは、スケールを求めるビジネスではありません。
誰かひとりにとって「めちゃくちゃ助かる!」と言ってもらえたら、それで成功です。

そして、その“ひとり”が10人になり、50人になり、月5万円を生む柱になっていくのです。

あなたが動けば、世界が少しだけ便利になる

マイクロSaaSを始めることで得られるのは、収益だけではありません。

  • 自分の力で誰かの課題を解決できる喜び

  • 働き方の自由

  • そして、自分の人生を「自分で設計する」という感覚

完璧な準備はいりません。
まずは「作ってみる」「出してみる」「聞いてみる」からで大丈夫。

あなたの最初の一歩を、心から応援しています。
そしていつか、「あなたの作ったマイクロSaaSが、誰かの毎日をちょっとだけ楽にしてくれる」
そんな未来が訪れますように。

🎉 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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