このブログでは、僕が会社の中でいろんなシステムを「作ってもらう」過程を、現在進行形で書いていきます。僕自身はエンジニアではありません。設計もコーディングもできない。やっているのは「課題を見つけて、人に動いてもらうお膳立て」です。今回はその第一弾、WMS(倉庫管理システム)の話。まだ始まったばかりです。
WMS入れ替えのきっかけ|AS400の老朽化と外注引退による維持困難
WMSを新しく作ろうと思った理由は、正直ひとつじゃありません。じわじわ溜まっていた感じです。
まず、今動いているシステムが古い。うちはAS400というシステムでWMSを動かしているんですが、もうそろそろ入れ替えどきだなと前から感じていました。決定的だったのは、これを導入してメンテナンスしてくれていた外注の方が引退されたこと。維持していくのが、だんだん綱渡りになってきたんです。
もうひとつは、現場の声でした。「今日この倉庫で何をするか」を現場に伝える指示書を作るのが、とにかく煩雑で大変だ、と。情報があっちこっちに散らばっていて、それを寄せ集めて、加工して、しかもその間に変更や追加がどんどん入ってくる。そこに費やしている時間が膨大なんじゃないか——そう感じていました。
正直に言うと、僕は現場の実際の感覚まではわかりません。どれくらい大変なのか、肌では知らない。でも「楽にしてあげたいな」という気持ちは、ずっとありました。
業務システム開発が止まった理由|設計段階での停滞
実はこのプロジェクト、すんなり始まったわけじゃありません。
僕はもともと、社内でどこかの業務システムを作りたくて、あれこれ試していました。でも、なかなか上手くいかない。しかもつまずいていたのは技術的なことじゃなくて、人と人の折衝みたいな、もっと手前のところでした。ぐるぐる、ぐるぐる。
そんなとき、ある現場の業務システムを作る話が出てきて、「これだ」と取り組もうとしました。ところが現場の都合で止まってしまい、また停止。
止まった場所は、システムの設計段階でした。ここは正直、僕の領域じゃないんです。細かい業務を理解しているわけでも、システム設計ができるわけでもない。だから僕の仕事は、あくまで「お膳立て」。実際に設計を進めるには、伴走してくれる人が必要でした。
でも、その伴走者が別の仕事に引っ張られてしまった。僕はずっと待っていました。待って、待って——そして「もう無理だ」と思いました。
止まったプロジェクトの再始動|着手順序を変えて前に進める
ここで僕が取ったのは、待ち続けることでも、無理やり本丸を進めることでもありませんでした。
ひとつは、伴走者を待つのをやめたこと。開発をお願いしている人が、もともとその部署で別のシステムツールを作っていて、業務にもそれなりに詳しい。だったら、あの伴走者を待たなくても、なんとかなるんじゃないか。そう見切りました。
もうひとつは、着手する場所をずらしたこと。止まっている本丸の業務システムをいきなり押すんじゃなくて、その手前にある「会社全体で使うであろうWMS」から、とりあえず始めておこう、と。このWMSは他の部署にも展開できるものなので、まずは全体のベースを作るつもりで動き出しました。
止まっているものを正面から押すんじゃなく、進められるところから進める。結果として、待ち状態を前進に変えられた——そんな感覚です。
ちなみに「待たなくても大丈夫」と判断できた裏には、もうひとつ理由があります。システム部門が、ちゃんとチームとして動けるようになってきた、という確信です。これはこれで話が長くなるので、また別の機会に書きます。今回は、そういう土台ができていたからこそ動けた、とだけ。
WMS導入の現在地|コーディング着手と今の手応え
WMSのコーディングは、今週から始まったばかりです。
それまでは段取りや下準備の期間でした。その中核を担ってくれている人がいて、その人がいたからこそ今チームで動き出せている——これもまた、別で書きたいアナザーストーリーです。
今の正直な気持ちは、手応え、ですね。そして、出来上がるのが純粋に楽しみ。
次回予告|WMS構築の進捗と、回収したい2つの伏線
WMSのベースが形になっていく過程を、引き続き書いていきます。たぶん、進むだけじゃなく、また何かでつまずくはず。そのリアルも含めて、現在進行形で残していくつもりです。
そして、いつか回収したい伏線が二つ。「システム部門がチームになっていった話」と「その中核を担う人材の話」。このWMSが動き出せたのは、結局そこなんだと思っています。